2020年2月7日金曜日

新型コロナウイルス肺炎の危機対応(10):  クルーズ船の感染者が61人に

クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の新型コロナウィルス感染者が61人に達したことを厚生労働省が発表しました。
 とりあえず検体採取した273人分の検査が完了したことは、検査態勢が機能しているということを示す一つの安心材料です。

2020年2月6日木曜日

新型コロナウイルス肺炎の危機対応(9): ウィルス検査態勢の限界

 クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号乗船者の新型コロナウイルス検査結果が追加で公表されました。昨日発表分に加えて71人分の検査が完了し、さらに10名の感染者が確認されました。
 同船の感染者がこれまでの累計で20人という数字にも注目していますが、これに加えて気になるのが、1日で71人分の検査しか進んでいないという数字です。つまり現在の日本のウィルス検査態勢が飽和状態で追いついていない可能性があるということです。今後さらに国内感染が明らかになったとすると、検査を受けられない患者であふれてしまう可能性があるということを意味します。ダイヤモンド・プリンセス号の約3700人の全員の検査をしないのは、検査できないという実状に色々と言い訳をつけているとも見えてしまいます。
 この新型コロナウィルスの感染が、危険かあまり危険ではないかの両論があるようですが、検査態勢が追いつかない状態が日本国内で生ずるとすれば、それは危険な状態であるとの一つの分かりやすい判定基準になると考えます。

2020年2月5日水曜日

新型コロナウイルス肺炎の危機対応(8):クルーズ船感染者10名の衝撃

 大型クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」で新型コロナウィルスの感染者10名が確認されました。乗員乗客は約3700名であることです。この数字をどう読んだらよいでしょうか。
 新型ウィルスの発生元で今も感染流行が続く中国武漢市の感染確定者が8351人(2月5日16:56時点)、武漢市の人口が約1100万人であることとと比較すると見えてくることがあります。武漢市の人口に対する感染確定診断者の割合が約0.076%であるのに対して、ダイヤモンドプリンセスの乗船者数に対する感染確定診断者の割合は0.270%です。
 どちらもウィルス検査を受けたのは一部であることは共通しています。ダイヤモンドプリンセスは273人分の検体を採取しており、このうち31人分しかまだ検査結果が確定していないとのことです。つまり、ダイヤモンドプリンセスの状況は、中国武漢よりも深刻である可能性があることをしっかり受け止める必要があります。

2020年2月3日月曜日

新型コロナウイルス肺炎の危機対応(7): クルーズ船乗客が感染

 日本から香港へ航海したクルーズ船に乗船していた乗客が新型コロナウィルスに感染したことが報道されました。このクルーズ船は多くの日本人らの乗客を乗せて2月3日に横浜に入港するとのことです。なお、この感染者がとこで感染したかはわかっていません。
 このクルーズ船の乗員乗客を隔離して、全員が健康観察とウィルス検査を継続的に受けることが最善ですが、人数が非常に多いことが対応を難しくしそうです。日本政府がどのように対応するか、注目しなければなりません。
 

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